改修工事

「木造住宅耐震診断登録事務所」の登録は手続きが済み、審査を経た後に正式に登録される予定。
手続きは例によって「某財団法人」にて行います。姉歯建築士の偽装の一件以来、国土交通省や市町村の役所などへのバッシングに対する反動なのか、このような団体が雨後の筍の如く・・・いえいえ、しっかりと建築業界を管理するために必要な組織なのでしょう、たぶん・・・。

このところ、物販店の改修やら、オフィスビルの改修やらに関わっているのですが、既存の建物が違法状態だったりすると実に大変。一昔前と比べ、違法な状態の建築物に対する締め付けは非常に強いものがあります。
住宅においても然り。建てられた建物がきちんと申請され、法に則って建てられたことが検査によって確認されると「検査済証」というものが発行されるのですが、検査を受けておらず申請と建物が異なっていたりすると後々の改修や増築の障害になり、ひどい場合には既存の建物を解体しないとどうにもならない状態に陥ったりもします。

ちょっと前にはこんなことしていたところも有ったんだなぁ。と、驚く事も間々ある訳で。これじゃぁ、お役人さんも逃げを打ちたくなりますわな。といったところでしょうか。
そして建築士の責任も更に重くなっている訳ですが、実態として建築士の独立性が非常に弱いこの国では、制度ばかりが先行している感が否めず、何とも侘しい気分にさせられるのであります。

考査結果

先日の耐震診断技術者の講習会終了考査ですが、お陰様で合格をいただけました。
なかなか難しかったんでヒヤヒヤものだったのですが・・・やっぱりいくつになっても試験は嫌ですねー。

ちなみに合格率は3割程度だったよう。建築士でなければ受講・考査を受けられないのですが、きちんと実務で木造の設計を手掛け、なおかつ一定の知識と経験が無いと難しい内容かもしれません。あくまで「設計」というカテゴリー内での話ではあるのですが。

来月には、耐震診断事務所の登録を行う予定です。

木造耐震診断

暑い暑い、まことに暑い。
エアコンがあまり好きではないけれど、去年と違い今年はフル稼働。
ここ一週間は打合せに出かける事も多かったので、街ですれ違うスーツを着込んだ方々を見ると、尊敬すら覚えるほど。当方、若干気楽な格好でスミマセン。てな気にもなったりします。

日曜は東京都の「木造耐震診断技術者」の講習会に参加。
これ、しっかり最後に試験も有るんです。合格率も20%を切る程度らしくかなり難しい・・・。

ちなみに、東京都の各区で木造の耐震補強工事に対する補助があるのですが、登録された耐震診断士による診断が必須となります。建物の耐震に対する不安を利用した、悪質リフォーム業者を駆逐する為の制度とも言えるでしょう。各区で無料の簡易診断などもありますし、せっかくの制度ですので、木造住宅で耐震に対する不安を抱えられている方は、検討される事をお勧めしたいところです。

ドレン管

天井から漏水の修繕で、配管の施工状況を確認。天井裏にあるエアコンのドレン管からの漏水でした。
建物も何年か経ると諸々のメンテナンスや不具合の修繕が必要になりますが、ちょっとした事でもオーナーの意向を反映させる必要性は高いものです。

今回は、点検口を新しく取り付ける要望から、割と人目に付かない場所ということもあり、急遽、オーナー手持ちの合板を利用。絵画のキャンバスになる予定の板でしたが、天井の一部へとなったのでした。

スケッチ中

閑静な住宅地での、集合住宅計画をスケッチ中。
内部の空間や使われ方を想像しながら、ペンを動かします。
規制の厳しい敷地なので、建物の規模を確保するのがなかなか大変。
さて、どうまとめようか・・・。

今日は木造住宅の現場監理のために、バイクで池袋までトコトコと行きましたが、だんだんと、路上から立ち上がる熱気と陽射しが厳しくなってきました。
それでも、梅雨になる前の乾いた空気がここち良い。
こんな時期に窓を開けると風が通り抜け、くつろげる家を作りたいものです。

建築基準法改正

建築基準法の大幅な改正が、この20日から施行されます。
理由はお察しの通り、例の耐震偽装事件が直接のきっかけです。

私にとって、愕然とする事件でした。
そして全く理解の出来ない事件でした。
あのような偽装を行って、一体何が当事者達の得になるというのか・・・・。

マスコミなどでは、利益追求の共謀説、陰謀説など、様々な憶測がまことしやかに流れていましたが、実際に設計に携わっている身で考えると、思い込みや演出が過ぎるのではないか?と感じるものも多数でした。

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ふと思った、素材に関してのこと

どうも最近、複数の計画でバタバタとしてしまっています。
お陰でブログの更新もサボリがちで。だめですねぇ・・・・。

名古屋まで日帰り出張でしたので、帰りの新幹線の中、ヒマなのでつらつら考えを巡らせていたのですが、建物の材料などにノスタルジーというのか、何か肌に合う感覚を感じたりすることってありますよね。
だいたいは、石、木、紙などの自然素材だったりするのですが、タイルに関しても、物によっては強くそれを感じたりすることがあると思います。
タイルは当然、人工的な焼成物で、古代に人類が生み出したものなのですが、今現在を生きている我々は、ほぼ生まれた時から頻繁に馴染んでいる素材でありまして、前述の感覚を覚えても、不思議は無い訳です。

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デザインウィーク

すっかり先週のことになってしまったのですが・・・・、「トウキョウデザインウィーク」中に開催の「100%DESIGHN TOKYO」の会場に行ってまいりました。訪れるのは今回が初めてです。

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明治神宮外苑の絵画館前がその会場で、上の画像はその入り口。

しかーし、残念ながら、メインの特設テント内は撮影禁止!
著作権云々なのかなぁ。メディア関係には載るのだし、開放した方が良いと思うのだけど、やっぱりダメなんでしょうか?ダメなんだろうな・・・。

巨大なテント内には、大手メーカーから、個人でやっているデザイナーのものまで、多種多様なブースがぎっしり。取引の商談だけでなく、直接製品を販売しているところも多く、活発に遣り取りがされています。

面白いものがいっぱいあり、すっかり目移りしてしまいますが、気になったものをいくつかご紹介。

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中古物件

マンションのリフォームの相談があったので、お話を伺いに先方にお邪魔。まずは実物を確認しなければ始まらないので、不動産屋さんの担当の方に設計図を用意してもらう段取りをし、後日、物件を確認するようにします。はたしてどのような建物なのか。しっかり見なければ・・・・。

中古のマンションや一戸建てを購入するのは、一種の賭けかも知れない。実際、建物の完成してゆく様をつぶさに見ている者としては、一度完成した建物は、見るだけで正確な価値の判断をすることは難しいことが良く判ります。見えないところに実に重要な事柄が隠されていて、それを正確に判断するためには、それなりの時間と人手と出費が必要になるものなのです。

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開店から3年

3年前に手がけたお店の、家具を一部改修。
工事が終わって1週間。お客さんの反応も含めて、話を伺いがてら、お店にご馳走になりにお邪魔しました。
お店は千駄ヶ谷の「BETTER DAYS」さん。

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