ふと思った、素材に関してのこと

どうも最近、複数の計画でバタバタとしてしまっています。
お陰でブログの更新もサボリがちで。だめですねぇ・・・・。

名古屋まで日帰り出張でしたので、帰りの新幹線の中、ヒマなのでつらつら考えを巡らせていたのですが、建物の材料などにノスタルジーというのか、何か肌に合う感覚を感じたりすることってありますよね。
だいたいは、石、木、紙などの自然素材だったりするのですが、タイルに関しても、物によっては強くそれを感じたりすることがあると思います。
タイルは当然、人工的な焼成物で、古代に人類が生み出したものなのですが、今現在を生きている我々は、ほぼ生まれた時から頻繁に馴染んでいる素材でありまして、前述の感覚を覚えても、不思議は無い訳です。

では「プラスティック」(塩ビなども含まれる?)というものはどうなんでしょう?
自分の個人的な感覚ですと、いくら馴染みがあったとはいえ、実生活で接する回数と量は、圧倒的に現在よりも少なかった気がします。
建物の内部で考えても、メインは畳や木、タイル、あるいはぼろぼろと崩れる砂壁だったりして、とても近年の大多数の住宅とは異なるものが大多数だったのでは。

ひょっとして、現在の子供たちが大人になったときに(あるいはもっと未来には)、今現在、一般的にタイルなども含む、陶磁器に感じる感覚に近いものを、人工物である「プラスティック」などに覚える人たちが、多くなるのではないか?と思ったのです。

もっとも、少し前から70年代以降の「プラスティック」を使ったデザインの優れたものが再評価されていることはあるのですが、もっと根本的な、素材自体に対する感覚というものが、次第に変化していくのだろうな。ということです。

よくよく考えてみれば、もう既にその萌芽はそれぞれの人に感じられている気がするのですが、いかがでしょうか?

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