都心の神社

ご近所の神社で例大祭が催され、恒例の里神楽が催されていたので、ちょっこし観に行ってきました。近くに建設中の高層オフィスビルが薄らぼんやりと光るもとでの祭りで、独特な感じです。

実はこの神社、これらの建物と背後の森を整理し、30階建てと14階建ての高層マンションを建てる計画が以前から持ち上がっている様子。当然、社(やしろ)自体も建替えの上この地に存続させ、神社としてしっかりと残るようですが・・・。

都内を廻っていると、実際、神社の敷地内に大規模な建物を併設している例を、結構見かけるんですよね。目に付いたもので、例えば虎ノ門の金刀比羅宮とか、神楽坂の赤城神社とか。都心ではこのような土地の「活用」は神社に限らずお寺でも良くあるのですが、「すげーなぁ」と都市のダイナミズムを感じると共に、特に神社については何とも残念な気持ちになるのも否めません。

神社って、ある程度、周囲が自然物に囲まれていないと、個人的に違和感があるんですよね。神道の重要な要素であろう自然への畏敬・アニミズムの喪失のような気がして・・・。まぁ、建物の種類にもよるでしょうが建築行為自体がそれを破壊する場合もまま有って、設計を生業にしている者にとっては矛盾した言い草なのですけれども。

ちなみに上の写真で舞台上に御座しますは「山の神(天狗)」。先々を思うと、なんだか複雑な心持ちになってしまいます。

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