見上げてごらん

墨田区にて敷地の現地調査を済ませ、役所に諸々の確認に向かう途中、スカイツリーに遭遇しました。既に観光ルートになっており、旗を先頭に見上げる行列の方々もちらほら(笑)
それにしても周囲の状況からすると、唐突感がありありで。
恐らく東京タワーの時は、もっとすごいインパクトがあったのでしょうけれど、これでもけっこうなものです。

しかし実際に目にすると、確かに「高い」。これからまさに完成に近づきつつあることもあり、高揚感も十分に感じられました。だからこれだけ人が集まるんですね。

帰りにはスタルクの建物の脇を抜け、浅草駅で銀座線に乗車。久しぶりですがちょっと通り抜けただけでも雰囲気がいいですねぇー、浅草。今度はうろうろしに来よう。

どらえもんの手

急に寒くなり、早速、暖房を入れています。今年は寒い冬になるのかどうか。
え~無事、財団法人の審査後に東京都の「木造住宅耐震診断登録事務所」の登録がされました。別に手続きを進めた新宿区の耐震診断員にも登録される予定です。

で、ネットを見てて思わず「すごい!」と唸ってしまったこれ。

ドラえもんの手にしか見えない(笑)夢の実態化にまた一歩近づいたようです。
これ、袋の中に入っているのはコーヒー豆を挽いたもので、モノに押し当てて中の空気を抜くことで手(?)の形を固定化。モノを持てるようになるとのこと。
あとは四次元ポケットかー。

都心の神社

ご近所の神社で例大祭が催され、恒例の里神楽が催されていたので、ちょっこし観に行ってきました。近くに建設中の高層オフィスビルが薄らぼんやりと光るもとでの祭りで、独特な感じです。

実はこの神社、これらの建物と背後の森を整理し、30階建てと14階建ての高層マンションを建てる計画が以前から持ち上がっている様子。当然、社(やしろ)自体も建替えの上この地に存続させ、神社としてしっかりと残るようですが・・・。

都内を廻っていると、実際、神社の敷地内に大規模な建物を併設している例を、結構見かけるんですよね。目に付いたもので、例えば虎ノ門の金刀比羅宮とか、神楽坂の赤城神社とか。都心ではこのような土地の「活用」は神社に限らずお寺でも良くあるのですが、「すげーなぁ」と都市のダイナミズムを感じると共に、特に神社については何とも残念な気持ちになるのも否めません。

神社って、ある程度、周囲が自然物に囲まれていないと、個人的に違和感があるんですよね。神道の重要な要素であろう自然への畏敬・アニミズムの喪失のような気がして・・・。まぁ、建物の種類にもよるでしょうが建築行為自体がそれを破壊する場合もまま有って、設計を生業にしている者にとっては矛盾した言い草なのですけれども。

ちなみに上の写真で舞台上に御座しますは「山の神(天狗)」。先々を思うと、なんだか複雑な心持ちになってしまいます。

改修工事

「木造住宅耐震診断登録事務所」の登録は手続きが済み、審査を経た後に正式に登録される予定。
手続きは例によって「某財団法人」にて行います。姉歯建築士の偽装の一件以来、国土交通省や市町村の役所などへのバッシングに対する反動なのか、このような団体が雨後の筍の如く・・・いえいえ、しっかりと建築業界を管理するために必要な組織なのでしょう、たぶん・・・。

このところ、物販店の改修やら、オフィスビルの改修やらに関わっているのですが、既存の建物が違法状態だったりすると実に大変。一昔前と比べ、違法な状態の建築物に対する締め付けは非常に強いものがあります。
住宅においても然り。建てられた建物がきちんと申請され、法に則って建てられたことが検査によって確認されると「検査済証」というものが発行されるのですが、検査を受けておらず申請と建物が異なっていたりすると後々の改修や増築の障害になり、ひどい場合には既存の建物を解体しないとどうにもならない状態に陥ったりもします。

ちょっと前にはこんなことしていたところも有ったんだなぁ。と、驚く事も間々ある訳で。これじゃぁ、お役人さんも逃げを打ちたくなりますわな。といったところでしょうか。
そして建築士の責任も更に重くなっている訳ですが、実態として建築士の独立性が非常に弱いこの国では、制度ばかりが先行している感が否めず、何とも侘しい気分にさせられるのであります。

考査結果

先日の耐震診断技術者の講習会終了考査ですが、お陰様で合格をいただけました。
なかなか難しかったんでヒヤヒヤものだったのですが・・・やっぱりいくつになっても試験は嫌ですねー。

ちなみに合格率は3割程度だったよう。建築士でなければ受講・考査を受けられないのですが、きちんと実務で木造の設計を手掛け、なおかつ一定の知識と経験が無いと難しい内容かもしれません。あくまで「設計」というカテゴリー内での話ではあるのですが。

来月には、耐震診断事務所の登録を行う予定です。

木造耐震診断

暑い暑い、まことに暑い。
エアコンがあまり好きではないけれど、去年と違い今年はフル稼働。
ここ一週間は打合せに出かける事も多かったので、街ですれ違うスーツを着込んだ方々を見ると、尊敬すら覚えるほど。当方、若干気楽な格好でスミマセン。てな気にもなったりします。

日曜は東京都の「木造耐震診断技術者」の講習会に参加。
これ、しっかり最後に試験も有るんです。合格率も20%を切る程度らしくかなり難しい・・・。

ちなみに、東京都の各区で木造の耐震補強工事に対する補助があるのですが、登録された耐震診断士による診断が必須となります。建物の耐震に対する不安を利用した、悪質リフォーム業者を駆逐する為の制度とも言えるでしょう。各区で無料の簡易診断などもありますし、せっかくの制度ですので、木造住宅で耐震に対する不安を抱えられている方は、検討される事をお勧めしたいところです。

休日

先週、住宅の完了検査が終わり一段落。
日枝神社に寄った後、オルセー美術館展へ。

展覧会、途中まではそこそこだったのですが、後半、なんだか散漫な印象が・・・。
でもよくよく考えたら、印象派の盛衰とその後の絵画の多様性への流れがコンセプトの展覧会ですし、意図どおりなのかも。展示の流れから、スーラのグランドジャット島が観たくなるのだけれど、あれは残念ながらシカゴ美術館にあるんですね。
個人的にはモネのロンドン 国会議事堂が良かった。
ルソーも良かったなぁ。セザンヌもそうだったけれど、それぞれシュルレアリスム、キュビスムに至るつながりが、改めて展示の流れから読み取れた気がした。

随分前にうちに来た南天に、ようやく花が咲きました。

身近に南天の木は有ったし子供の頃にもこの花を見ているはずなのですが、どうも記憶に無い。
木ということであれば、実家の門の脇に立つ金木犀の香りは、漠然と子供の頃の情景を思い起こさせる程に強烈に印象に残っているのですが。
まぁ、花の咲く頻度も違うし。
視覚などよりも嗅覚は記憶と密接に関わっているらしいし。
きっとそのせい。うん、決して年のせいでは・・・(笑)

南天に赤い実の生るのが今から楽しみです。

ドレン管

天井から漏水の修繕で、配管の施工状況を確認。天井裏にあるエアコンのドレン管からの漏水でした。
建物も何年か経ると諸々のメンテナンスや不具合の修繕が必要になりますが、ちょっとした事でもオーナーの意向を反映させる必要性は高いものです。

今回は、点検口を新しく取り付ける要望から、割と人目に付かない場所ということもあり、急遽、オーナー手持ちの合板を利用。絵画のキャンバスになる予定の板でしたが、天井の一部へとなったのでした。

スケッチ中

閑静な住宅地での、集合住宅計画をスケッチ中。
内部の空間や使われ方を想像しながら、ペンを動かします。
規制の厳しい敷地なので、建物の規模を確保するのがなかなか大変。
さて、どうまとめようか・・・。

今日は木造住宅の現場監理のために、バイクで池袋までトコトコと行きましたが、だんだんと、路上から立ち上がる熱気と陽射しが厳しくなってきました。
それでも、梅雨になる前の乾いた空気がここち良い。
こんな時期に窓を開けると風が通り抜け、くつろげる家を作りたいものです。