すっかりご無沙汰になっておりました。
表題の「T邸」、実は半月ほど前に完成、お引渡しが滞り無く執り行われたのですが、すっかりご報告が遅れてしまいました・・・。
ご心配をお掛けして申し訳ありません(笑)。
兎にも角にも、短い工期の中で、様々な努力してくださった、施工の方々に感謝です。
皆さん、お疲れ様でした!
この「T邸」。木造2階建のコンパクトな住宅ですが、厳しい高さ規制と、敷地面積の制約が有り、希望される空間を確保する為に、様々な工夫を取り込んでいます。
1階は半地下として建物全体を低く抑えながら、室内空間の高さを確保。通りから見ると、少しかわいらしさを感じられる高さの建物です。
一階の窓・壁面には、デッキ材にも使われるウリン材にて縦格子を設け、視線の制御と防犯性を高めています。少し「和」の雰囲気。
格子の引戸をくぐり、階段を降りて家へと入ってゆくアプローチです。
2階、LDKです。屋根は、構造・断熱などの性能を確保しながら、薄くするなどして、これも室内の高さを確保。梁が並んだ2階の天井は、LDKと和室が連なった、ゆったりとした空間と相まって、この家の特色にもなっています。
キッチンは収納を確保しつつ、作業スペースをしっかり取っています。
天井には、建主の方からのたっての希望で、トップライトを設けていまして、見上げると青い空が!
和室は天井低めの4畳半。
写真には写っていませんが、背面の窓の外には道路を挟んだお隣の和風庭園が望め、ちょっとした借景となっています。
1階の玄関は、道路から少し降りたレベルになります。
天井高さをたっぷりと取って、階段と一体となった広々とした空間。
1階の二室の個室のうちの一室です。
収納部分はたっぷりと確保。
いつも建物が完成すると、達成感と、一抹の寂しさのようなものも感じられます。
新たな生活を始められる建主の方の、快適な暮らしを支え、日々の生活に少し彩りを添えられるような建物になってくれると良いな。と思うのでした。