上野へ②

廻りを眺めながら「国立博物館」へ。黒田清輝の記念館です。企画展示も行っている模様。今度、また覗いてみよう。

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「国立博物館」に入場、久しぶりに「法隆寺宝物殿」へ。設計者は谷口吉生。美術館の設計では、第一人者と目されている一人でしょう。 

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水盤に浮いている様な通路を抜けて、建物に近づいてゆくところなどは、なかなか良い感じです。

資料閲覧コーナーもあり、書籍の他、パソコンによる検索・閲覧等が出来ます。こちらでソファに座り、ゆったりするのもまた良いかも。

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7世紀の仏像などに加え、当時の文物を堪能した後、1階のカフェで、妻と一緒に一休み。小ぶりの金銅仏像が多いことも有り、やはり古都に行かないと、この頃の仏像の真の姿は味わえないのかなぁ。と、僅かな落胆もありましたが・・・。それは本館の方で挽回です。
この建物、あまりに「箱」っぽいので、その辺りに疑問を持たれる事も多いようですが、好きな建物のうちの一つです。
それにしても、海外から来訪される方々がこれほど多いとは。少し驚きました。薄曇に降り出した雨が、水面に映える中、皆さん、次々にカメラを構えていました。

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その後、平成館の「大徳川展」を観覧。平日だというのに、それなりに混雑しています。でもじっくり観れないのは、刀剣の部分ぐらいでしょうか。
いやはや数多くの展示物。「大」が付くだけはあります。多種多様で絢爛豪華な文物に目が眩みます。
それにしても、鎧や刀は美しい。武器になぜこれほどの美しさを求めたのか、不可解に感じるほど。他にも、巷で噂の「大名物」を見て、「う~ん。そういうものなのか・・・。」と思い、また、源氏物語絵巻の現物に、まるで夢の中を漂うように人物が描かれていることに、感動。丸山応挙の筆による「百蝶図」の繊細さ儚さに見入る。
一通り観終わった後には、脳が飽和状態になりました(笑)。

それでもせっかくなので、こちらに常設展示されている、古代の遺物の展示も観覧。古墳時代の「はにわ」など、個性的な造詣が実に面白い。犬など可愛くて。
時間がいくら有っても足りないですね、これでは。早足で、観て廻っている状態(笑)。

ということで、本館の方は残念ながら時間切れとなってしまったのでした。
この建物は「帝冠様式」と呼ばれる、日本において戦前に一時的に勃興した様式です。正直に言って、あまり好みでは無いのですが・・・・。内部も中途半端なモダニズムの要素が、あまり調和していないように感じます。

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