打合せで出かけたついでに、表参道へ。安藤忠雄設計、例の「表参道ヒルズ」も、さすがに空いてきているだろうと思い、今更なのですが初めて立ち寄りました。
平日の昼間だというのに、けっこうな人出です。いまや観光名所のひとつなのか、方言も方々から聞こえてきたりして活気があります。高めの金額が並んだメニューが、それぞれ店頭に掲げられ、ちょっと尻込み・・・(苦笑)。
表参道の道路傾斜に合わせたスロープは、地下から最上階までを穏やかに繋ぎ、街路的な雰囲気を醸し出しているようです。落ち着いた空間なのではないでしょうか。
それにしても、せっかくのアトリウムに大きな吊広告(!)。もうちょっと気を使って欲しいなぁ。と思うのは私だけかな・・・・?
せっかくなので、安藤忠雄つながりで、近くの家具屋さん「hhstyle」へ。恥ずかしながら、こちらも初見です。
構造設計は佐々木睦朗さん。この建物のキモは、やはりスチールによる折板構造だと思っています。真中のRCのマスというか骨組み(?)の上に、意図的に「いびつ」な形態にした、スチールのシェルを被せたような感じ。
個人的にはこちらのほうが見応えがありました。自分が関わるのが、わりと小規模なプロジェクトが多いこともあるのでしょう。
スチールの歪な壁に囲まれた空間は、RCの鋭利な柱梁との対比によって、柔らかささえ感じられます。細部のディテールはピリピリしたところがあって、これまた緊張感が・・・。知恵と手間をかけてるんだろうなぁ。と思いつつ、設計、現場監督、職人さん、関係者の方々に敬服してしまいます。
しかし、これほんとうに安藤さんの設計と言われても、俄かには信じられないくらいですね。
そろそろ夕闇が迫ってくる頃合でしたので、帰りの道すがら「Dior」のビルをパチリ。すっかり有名建築巡りです。