伊勢神宮

明けましておめでとうございます。
いろいろと大変そうな一年になりそうですが、世情に流され、ただただ悲壮感に酔う事無く、着実な実りの礎となる年としたいものです。
本年もよろしくお願い申し上げます。

年始に愛知の実家へ帰省していたのですが、家族で伊勢神宮に参拝に行きました。
数年ぶりの参拝です。
外宮さんから参拝。こちらは人もまばらで、落ち着いた雰囲気ですね。

そしてバスに乗車して、内宮さんヘと向かいます。

外宮さんに比べ倍以上の人並みが。
せっかく来るのならば、双方参拝した方が良いと思うんだけどなぁ・・・。

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御正殿近辺は撮影禁止なんですよね。玉垣越しに映える鰹木が、眩いほど。
次回の式年遷宮は平成25年。
その為に日々祭祀や作業が続けられ、それが西暦690年から1300年あまりも続いているのは、実に驚くべき事です。

伊勢神宮の社殿などの建築様式は、「神明造」とされています。
実は縄文時代の建築技術を受け継いでいるとの見方が強いんですね。単純、簡素、そして力強く美しい。

特徴的なものの一つに、同時期に大陸から伝播した、礎石の上に柱を建てる技術を使わず、掘立柱で建てていることが挙げられるでしょう。
伊勢の御正殿には、中心に掘立柱である「心御柱」が建っていて、その廻りを同じ掘立柱で囲んで建物を構成しています。

掘立柱といえば出雲大社の巨大な柱の遺構も想起されますが、実は法隆寺の五重塔の心柱も、掘立柱なんですね。

法隆寺に於いては、大陸から伝播した建築技術に、何故わざわざ掘立柱の心柱を入れたのか?今となっては確定させる事は困難なのでしょうけれども、建築史家の藤森照信さんなども述べていましたが、古代の日本人達には、この掘立柱に、信仰に繋がるような要素を強く感じていたのが、最大の理由だったのかもしれません。

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写真は「外幣殿」。古神宝類をお納めしてあるそうです。
森の中に点在する社を巡り、千年を超える時の流れ感じるのも実に良いものです。

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それにしてもいつも思うのですが、この五十鈴川を越えて内宮へと通ずるアプローチは、全く素晴らしいものですね。

 

そして参拝を終えたら、やはり名物を食さねば(笑)。

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「てこね寿司」「赤福」を堪能し、お伊勢参りを終えたのでした。

そして、帰り道。
伊勢神宮の敷地から離れる間際、神宮の工作場の看板と共に、貯木場が有るではないですか。

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これが次回の式年遷宮に向けての資材となるのでしょう。
水路での貯木が何時頃始まったのかは定かではありませんが、この情景が幾年もの時を超えて受け継がれる事を願わずには居られませんでした。

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