上棟式

先週の大安の日に、上棟式が執り行われました。
最近は、上棟式を行わない現場もあったりしますが、今回は建主の方のたってのご希望もあり、建て方の直後に、お祝いの宴席も併せて催されました。やはり嬉しいですね、こういった伝統の催事が有る事は・・・。

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祭壇に向け、工務店の代表の主導で、祝詞奏上、玉串奉奠(たまぐしほうてん)、などを執り行った後、四方にお清めの御神酒、お米、塩を散じて、幣串(へいぐし)を棟梁が持ち上がります。この幣串は、完成後には、天井の裏などに安置される事になります。
古い建物などでも、この幣串が屋根裏に見つかる事もしばしばです。そこに書いてある日付に、ふと思いを馳せ、何となく、顔を合わせた事も無い当時の人々と繋がってる感じもして、良いものだな。と思うことも度々。

式の後には、建主様の御厚意で宴席が催されたのですが、なんとこんなに豪華なお食事が!

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正直申しますと、住宅でこれ程の「上棟式」は、私も久しぶりです。手作りのお料理やお寿司も沢山ご用意下さって、工務店、職方の方々に私も含め、すっかりご馳走になってしまいました。

今回、改めて感じたのですが、やはり、伝統的なしきたりというものは、係る多数の人々に、何か一つのまとまりを創り出す効果が有るように思います。建築の様な、チームワークで物事を成す事柄に当っては、一つの区切りになることも有り、本当に良いものだな。と、今更ながら、感じ入るのでした。

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