D邸のお引渡し

工事の完了から、オープンハウスを経て、先週末に「D邸」のお引渡しが、無事行われました。
一年を優に超える期間携わってきました。お住まいになる建て主の方々、計画段階からお世話になった方々、施工に携わった方々、皆さんに感謝です。工事はひとまず完了しましたが、これからも長いお付き合いになるのが、建物というもの。引き続き、お世話になっていく皆さんに、どうぞ宜しくお願いします。とお伝えたしたいところです。

ようやく完成写真を撮ったのですが、しかし夜間での撮影になってしまいました。でもせっかくですので、いくつか載せてみます・・・・。

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玄関前の木は、「アメリカザイフリボク」と「ヒメシャラ」。季節もあって、ちょっと紅葉が始まっています。暗いからよく判らないのが残念ですが・・・。今は根回りにウッドチップが敷き詰めてありますが、そのうち、気に入ったものを見つけては植えていくこともお考えのようです。

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玄関からのショットです。その上の吹抜けを介して、2階のLDKへ繋がっています。

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左手奥にはキッチン。階段の手前の格子扉は、お子様が階段へ向かうのを遮るためのもの。

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キッチンはIH。背面収納はオーダーの造作家具で、引出の深さなどもリクエスト頂いた寸法で押えてあります。くり抜かれた箇所は、ゴミ箱などの設置場所です。

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リビングに隣接して、玄関上の床の段差を利用して書斎を設けました。ガラスの扉はタバコの煙よけになります。

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3階に上がると、各個室となります。段板はカリン集成材。手摺は強化ガラス入り。

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なかなか斜線の厳しいところで、なおかつ台形敷地。ボリュームを取るのにどの方法がよいのか、いろいろ検討してこのかたちに落ち着きました。

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1階の床を地面より若干下げることで、3階の床面積を稼いでいます。また、屋上からの光を北側の部屋へと導くようにしたり、採光と通風には考慮して、窓の配置を考えています。

屋上は前回も写しましたが、ほんとうに気持ちの良い場所です。夕涼みには最適!オープンハウスの時も、実に好評でした。

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浴室は1階になるのですが、地盤よりも床が下がっていることもあり、落ち着いた場所となっています。浴槽から見る窓越しの植栽は黒竹。洗面の間接照明も相まって、なかなか良い感じになったのでは。

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実は浴室の窓、正面から見ると透明なのですが、斜め上を見上げると曇ガラスになる特殊なもの。外のRCの塀の上から覗いても、浴室内は見えません。オープンハウスの時など、予想外に皆さんの興味を受けていました。

外観の写真を撮っていると、家路を急ぐ人々がまばらに通り過ぎてゆきます。山手線からもさほど遠くない、都心といって間違いないところですが、実に閑静な住宅街。

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間近にも、手馴れた設計者によると思われる建物が、幾つか建っています。建物のありようは、その周囲とも密接に関わっています。これからこの建物が、この地域と良い関係性を保ちながら、地域全体としての質の向上の一助となることを願ってやみません。

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